記憶すべきは?

塾の先生、学校の先生、習い事の先生などなど、誰かに何かを教えるという仕事をしている人たちって、自分が教えてきた生徒たちのことを全員覚えているものでしょうか。

「もちろん全員覚えているよ、自分の教え子なんだから」

という先生、私は全く信じておりません(笑)。

もしそんな先生がいたら、本当に全員、顔と名前が一致して、どんな性格だったか、どんな成績だったか覚えているかって聞いてみたいです。

私も今まで数多くの生徒たちを教えてきましたが、正直忘れてしまった子たちはかなり多いです。

街中で声をかけられて、名前やどこの塾で教わったかなど、説明してくれれば思い出すかもですが。

まあそれはお互い様だと思いますけどね。

塾の先生のことなんて卒塾したらきれいさっぱり忘れていいんです。

そんな中、決して忘れられない生徒がいるって、先生あるあるの話なんですが。

特にマイナス要素の強い生徒。

塾の壁を破壊した問題児、初回授業にも関わらずいきなり暴言を吐いてきた生徒、全く勉強しないで毎回怒られていた生徒などなど。

忘れたくても忘れられません(笑)。

逆に忘れ物をしない、毎回宿題をしっかりやってくる、授業中も真面目に取り組んでいるような生徒って、結構忘れ去られてしまうものなんですよね。

日頃から頑張っている生徒は目立ちにくいところがあるものです。

ですが記憶に残すべき生徒って、「頑張っている生徒」なのではないでしょうか。

コツコツ頑張っている生徒にこそスポットライトを当てるべき!

ですので日頃から頑張っている生徒たちこそ脳裏に焼き付けようと、私は常に心がけています。

そして頑張ってきた生徒の事例を今の塾生たちに伝えることも意識しています。

昔とある塾で教室長をやっていた時、「一人ひとりが主人公」なんてスローガンをつくって、室内に掲示していました。

なかなか勉強のやる気スイッチが入らない生徒も、塾生たちは一人ひとりが主人公です。

ただ目立たないけど頑張っている生徒、これからも記憶に残すようにしていきたいです。

「一人ひとりが主人公」、久々に掲示してみようかな。

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