二極化が始まっている
ただ今、中3生の三者面談を行っております。
事前に高校後の進路についてもアンケートを実施しています。
その中で大学受験を考えている生徒さんに向けて、特にお話していることがあります。
「大学受験はもう始まっている!」と。
中3生にとってのゴールは高校合格ではあると思うのですが、大学受験を見据えて考える人に関してはそうではないんです。
高校入学後のスタートの位置、これが大学受験において非常に重要なんです。
もっと簡単に言うと、ギリギリで合格するよりも上位で合格することが大事なんだってこと。
そしてこれも現実なので、言ってしまいますね。
「偏差値が1つでも高い高校を目指すべき」です。
少し深掘りして話を進めます。
少子化にも関わらず、今、大学の数は増え続けています。
この流れもあり、大学全入時代が本格化してきているんです。
2024年度の大学入学者数の定員充足率(志願者÷大学入学者定員)なんですが、いくつだと思いますか?
何と98%だったようなんです。
倍率1倍を切ってしまっているわけです。
じゃあ大学って合格しやすくなっているんだ、って思われそうですが、この条件が付きます。
「選ばなければ」。
選ばなければどこかしら大学に合格できる、まさに大学全入です。
倍率1倍を切ってしまっている大学はかなり多くなっていますから、むしろ学校側からウェルカムしてくれる大学もあるくらい。
ですが中堅大、難関大、最難関大は変わらず厳しい競争が強いられてきます。
楽に合格できる大学と、努力してもなかなか合格できない大学と、今大学入試は二極化時代に突入しているといえるんですね。
これを踏まえて、みなさんはどう考えるかです。
私の考えとしては、楽な道よりも、苦労して大学を目指す道を選んだ方がよいと思ってます。
大学によっては中学レベルの復習から始めるところがあると聞きます。
もちろん難関大になればなるほど、高度な教育が受けられますし、まわりの学生のレベルも高いですから、刺激を受けながら切磋琢磨できるというわけです。
そういった意味で高校選択が非常に大切になってくる、偏差値が1つでも高い高校を目指すべきなのはこれが理由です。
つまり大学を目指している高校生・中学生に何が言いたいかっていうと。
勉強が大事だってことです!