褒めすぎってどうなんでしょう
よく「自分は褒められて伸びるタイプだ」という子がいます。
子どもだけでなく、大人もそういう人が多いですね。
褒めて伸ばすというスタイルは近年多く広がっています。
確かに褒めることが大切です。私も共感する部分は多いです。
ですがこういう話を聞くと思うのが、「褒めることを濫用しないで」ということ。
褒められれば誰だって嬉しい。ですが褒められてばかりいると、褒められないとやる気にならない子が多くなってしまうとは思いませんか。
最近、褒めることばかりを重視する風潮になっている気がしてなりません。
これから様々な進路をたどって社会人へとステップアップしていく子どもたちですが、その中で周囲の人たちががみんな褒めてくれるわけではありません。
就職した会社では褒めてくれる人ばかりがいると思いますか。むしろその逆の方が多いかと思われます。
学生時代はたくさん褒められた、その調子で社会人となり、仕事を頑張ろうと期待に胸を膨らませていたら、会社の上司には褒められるどころが毎日ガミガミ怒られる。もしそんなシチュエーションになった場合、忍耐強く辛抱できるでしょうか。
こんなこと書いていると、あの先生は褒めてくれないんだな!なんて思われるかもしれませんが、そんなことないですよ!
テストで良い点数を取った、日々の小テストが満点、毎日自習に来て勉強している、元気よく挨拶できる、周りの子に気遣いができたなど、良い結果、良い姿勢が見られたときなどに褒めるのが私のスタイルです。
例えば宿題を毎日やってくること、それは当たり前のこと。「よく宿題をやってきてくれたね、うん、偉い!」なんていちいち褒めませんよ。向上心を持って塾に来ているわけですから。宿題はやって当然です!
ですがこちらが想定している以上の勉強をしてきた生徒さんには褒めまくりますよ。それは無理に褒めているわけではなく、本当にすごいことだと感じるので、心の底から褒めたいという気持ちになるわけです。
そう、無理に褒めを作る必要はないんです。
ですがきちんとやるべきことをこなしてきている生徒さんには、きちんと認めてあげることが大切。宿題をやってくることは当然ですが、「しっかりやっているな、うん、うん」と生徒さんの行動を認めてあげることが大事だと思っています。しっかりやるべきことやって頑張っているのに、まるで放置しているのはかわいそうすぎますからね。