平均点を考える

今週、令和6年度の群馬県公立高校入試の平均点が発表されましたね。

国語:60.2点

社会:54.0点

数学:52・8点

理科:57.5点

英語:44.9点

受験者平均:265.6点

合格者平均:273.3点

さあ、これを見てどう思われたでしょうか。

私の見解は、以前このブログでお話しましたが、「例年に比べて全体的に易しかった」と述べました。

ちなみに昨年度の合格者平均は295点です。

その差が約20点以上、開いているわけですね。

じゃあ難しい問題だったのかというと、決してそうではありません。

むしろ易化、この見解は変わりません。

この結果を踏まえて、どうしてこんなに平均点が下がったかのか、私の考えを2つ述べておきます。

 

傾向が変わったことへの対応力不足

問題自体のレベルではなく、全体的に傾向が変わったところが多々ありました。

難しい問題でなくても、出題方法が少しでも変わってしまうと、なかなか点数につなげられなかった受験生が多かったのではないかと推測します。

以前の前期合格者も同じ試験を受けたこと

以前でいうところの「前期合格者組」も、全員一緒の試験を受けたことことが平均点の低下につながったかなと思います。

勉強以外の部分(部活動など)での評価が高い生徒さんもいますからね。

これは統一テストの担当者の方も言っておられました。

 

2点お話しましたが、私が強くお伝えしたいのは、「①対応力不足」についてです。

今までのような「小手先の受験テクニック」だけでは、通用しなくなってきたといえるではないかと思っています。

受験テクニックは確かに使えるときはありますが、それだけに固執するのは良くないです。

柔軟性に極めて欠けるものなんですよね。

「意味は分からないけど、ただ暗記しておけばいい」、「裏技だけ覚えればよい」など、このような考え方では今後の入試問題にはついて行けないでしょう。

1つ1つの学習内容を、根本的にしっかり理解するようにする。

これが何よりも大事なんです。

そうすれば多少問題の傾向が変わったとしても、きちんと解けるはずです。

根本的に理解することは、国が求めている「思考力・判断力・表現力」の向上にもつながってきます。

授業を通じて、なるべく深いところまでの理解を促すように努力していかないと、と改めて感じました。

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