勉強ができる人とできない人との差
よく「数学ができるようになるにはどうしたらよいですか」、「暗記のコツってありますか」という質問をされるのですが…。
質問してくれた生徒さんを地に落とすような感じになってしまって申し訳ないのですが…
「そんなのはありません!」
大体そういう質問をする生徒さんって普段から勉強していない子が多いので、まずは「勉強しなさい!」ですね。
そもそも“コツ”って本来自分自身で会得していくものだと思うんです。
人それぞれタイプが違いますからね。
最初からコツを知ってから勉強するのではなく、勉強をしながら自分に合っている方法を理解していくことが大事なんです。
とは言っても勉強方法って世の中いろいろと出回っていますから、自分に合っていそうなやり方を実際にやってみる積極性はとても大切です。
というわけで今日はそのヒントとなるお話を1ついたします。それは
「今やるべき勉強に集中する」ということです。
別の言葉でいうならば「優先順位を間違わないで」ということですかね。
これって普段から一生懸命に勉強しているのに成績が伸び悩んでいる生徒さんにありがちなことなのですが。
例えば英単語を覚えるのに単語集を使って覚えているとします。
ご存じの通り、英単語ってたくさんの意味がありますし、派生語や類義語、対義語なんかも1つの単語の中にたくさん書かれているので、とても真面目な生徒さんは1度に全てを覚えようとしてしまうのです。
ですがほとんどの生徒さんは厳しいはず。私も無理です。
であれば優先順位をつけて、まずは1単語1つの意味を覚えていく。これでいいんです。
繰り返し覚えていく中で、次は2つ目の意味を覚えようとか派生語を覚えようとかすればいい話です。
例えば中3の現在完了形の勉強しているとき、テキストの問題文に中2で習った不定詞が出てきました。
不定詞忘れちゃったとその場で復習し始めるのはNGです。
軽く見直す程度であれば良いですが、あくまで今は現在完了形の勉強。現在完了形に集中すべき!ということです。
一度にすべてを抱えようとしなくていいです。1つの課題をクリアしたら次の課題へ、と進んでいけばよいです。
勉強できる人はこの優先順位がしっかりわかっているんです。要領よく勉強を進めていって欲しいです。
普段、授業中の様子を見ていると、「ちょっとしたことでもっと良くなるのにな」と感じる場面が多々あります。
勉強のアドバイスをしていくのが塾の役目なので、もちろんたくさん指摘はしていきたいと思っています。
その方法をまずはやってみてください。勉強していって「もっとこうすればいいかも」と思えば、試行錯誤して修正を加えていっていいですからね。
「この方法が自分に合っている」と分かったとき、それが自分だけの本物の“コツ”になります。
to be continued