インターネットの弊害

個別指導塾ウィルプラスです。

突然ですが、私、関正生先生を尊敬しております。関先生はご存じですか。英語講師のカリスマです。スタディサプリの名物講師であり、大学入試の参考書・問題集をはじめ、多数の書籍を出されています。とても分かりやすい授業で、英語の本質を伝えてくれます。私もスタディサプリを視聴したり、書籍を読んだり、とてもお世話になっています。

そんな関先生の名著、『関正生の英語長文ポラリス標準レベル』の長文問題の1題が非常に興味深かったので、ご紹介させていただきます。

(LESSON2日本女子大学の問題です。ネタバレになってしまうので、もしこれから解こうと思っている生徒さんは、ココでストップです)

内容は「インターネットが普及したために読書力が低下しているです。

みなさん、インターネットを利用しない日はないと思います。そしてスマホやタブレットなど、手軽にネットを見るツールが普及したおかげで、かなり頻繁にしかも長時間ネットを見ているのではないでしょうか(私もそうです(^^;))。

令和2年の総務省の調べによると、平日における10~60代全体のネット利用時間の平均は168.4分。世代別に見ると、10代は224.2分、20代は255.4分、30代は188.6分、40代は160.2分、50代は130.0分、60代は105.5分だったそうです。10代・20代が圧倒的に長時間であることが分かりますね。

ネットは便利で、分からないことがあればすぐに調べられる、これはすごくメリットだと思います。ですが同時にものすごいデメリットを潜んでいるというのが今回のお話の趣旨です。

全てをご紹介すると長くなってしまうので、1つだけお話します。それは「スクロールの弊害です」。

例えば何か分からないことをスマホ等で調べるとき、記事全文を読まずに、答えを一気にスクロールして探したりしますよね。短時間で解決できて一見便利です。ですが、分からないことがすぐにわかってしまうという経験ばかりしていると、難解な問題に出会ったとき、諦め癖がついてしまうというのです。

言葉を調べるくらいなら良いの思うのですが、長時間かかる難しい問題に直面した時、すぐに諦めて挫折してしまう。社会に出ればそんな問題に直面するのは日常茶飯事です。学生のうちからスマホばかりに頼っていると、問題解決能力が低下してしまうことにつながります。

読書力もそうです。一冊の長い小説も、順を追って読み解いていくのをやめて、一気に答えを知りたくなる。本来、じっくり読んでいくのが小説の醍醐味にも関わらす、それができない脳になってしまう、それをこの長文は問題提起してくれています。

関先生も「ここ数年で読んだ大量の入試問題の中で、一番読んでほしい!と思った英文です」とおっしゃってました。

スマホに関して私の見解を述べさせていただくと、はっきり言ってスマホを持たせるのはせいぜい高校生くらいからでいいと思っています。勉強においてスマホはほぼ弊害だとも思っています。大人ですらスマホに支配されてしまうんですからね。せっかく勉強しているのに、通知やメールが来たり、YouTubeが気になってしまうとついついスマホを開けてしまう。勉強する上でとても有効活用できれば良いですが、実際そんな子はほとんどいないでしょう。

今、ほとんどの中学生がスマホを所持しています。小学生も多いと思います。ですので、ご家庭でしっかり使用についてのルールを決めて欲しいです。子どもたちにとって、もはやスマホやタブレットは大事なものになっているのでしょうから、せめて勉強に悪影響を与えないようなルールをお願いいたします。もしルールについて決められないのであれば、ご相談ください。私がルールを決めます。かなり厳格なものになってしまうと思いますが(゚д゚)!

少し長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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